【神映画】「きっと、うまくいく」の感想。人生のバイブルです。

(引用元:http://eiga.com/)

原題:3Idiots
ジャンル:コメディ
公開年: 2009年
監督: ラージクマール・ヒラーニ
出演:アーミル・カーン、R・マドハヴァン、シャルマン・ジョシ、カリーナ・カプール

いわゆるインド映画

この映画はインドで制作された映画になります。


2009年に公開され、インド映画歴代興行収入1位を獲得した大ヒットコメディ映画です。登場人物はヒンディー語?を話し、たまに訛った英語で会話します。


顔の濃い役者がそろっており、一人一人のキャラクターの濃さに思わず吹き出してしまうこと必至です。


僕は最初のR・マドハヴァン演じるファルハーンが一番好きなキャラクターなんです、彼が飛行機の中で電話をかけるシーンだけで、笑ってしまいました。


作中のところどころに歌とダンスがちりばめられています。
ミュージカル映画と同じようにこの歌にもストーリー展開がありますので飛ばさずに見ることをおすすめします。
この形はインド映画ならではといったところでしょうか。


インドは人口12億人を超える超国家であり、国民の多くが映画鑑賞を娯楽としています。


宗教も多岐にわたっているので、いろんな考え方の人がおり、映画もそのことに配慮して
誰でもわかるような直感的でいて視覚的にも楽しめる映画作りが基本となっています。


なのでミュージカル調でコミカルな作品が多い印象です。

コメディだが、中身は社会風刺的内容

簡単なあらすじを紹介します。
ランチョー(アーミル・カーン)とファルハーン(R・ラドヴァン)とラージュー(シャルマン・ジョシ)の3人はかつて超名門工科大学の学生時代を共に過ごした仲間でした。


卒業後、ランチョーは街から姿を消し、10年の時を経て街へ戻ってくるとの噂を他の2人は耳にします。


なぜランチョ―が10年間も姿を消していたのか、学生時代を振り返りながら知られざる彼の秘密に迫っていくストーリーとなっています。
(引用元:http://eiga.com/)

ランチョ―は好きなことを突き詰めることを信じる青年で、競争社会の制度に疑問を抱きながらたびたび大学の学長と揉め,本当の教育とはこうあるべきだと学長に迫ります。


学長はランチョ―が気に入りません。
あの手この手で嫌がらせをしますが、全てランチョ―の言動は想像の上を行き、いなされてしまいます。


この学長はインドの教育方針そのものを表していると思います。
大学の良し悪しは就職率で決まり、新しい技術よりも競争に勝つ方法について教えることこそが真の教育だと信じています。


そういった間違った教育に異を唱えつつ、残念ながら思うようにはいかないインド社会の現状をこの3人の立場を使ってうまく表現できています。

人生で一度は見てほしい映画

「きっと、うまくいく」はコメディでありながらもインドの教育問題や学歴格差、競争社会について向き合っている作品です。


ファルハーンは平凡な家庭で育ち、生まれた時から父親にエンジニアになるようにと決められてしまいます。


父親が絶対的存在であると教育され、エンジニアになるため、工科大学へ入学します。


しかし、実はファルハーンが本当になりたかったのは写真家なのです。


半運命的に自分の進路を決められ、そうせざるを得ないような社会の構造があります。


自分の人生は自分のものであり人に決められるものではない、本当に心からしたいことをするのが、ベストな選択だと思いますし、心からの喜びですよね。
(引用元:http://eiga.com/)
ここからは映画の内容とは関係ない個人的な話になりますが
僕はこの映画を大学卒業前に見ました。
就職という人生の節目の時期に見れて本当に良かったと思っています。


大学や友人が勧めてくる進路に疑問を抱えていたところ、今やりたいことにチャレンジしようと自分の中に答えを出しました。


この映画を観ていたことも少しは影響があったと思います。


人の評価や世間体ばかりを気にせず、自分のやりたいことに愚直に向かっていく生き方って素晴らしいですよね。


これから先もそうした生き方をしていきたいです。


とにかく、感動間違いなしの作品ですので是非一度観ていただきたいです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。